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スロバキア戦が終了すると、チェコに向かって移動です

大会終了の安心感に浸るまもなく、その晩のうちに移動です。
闇夜をついてのロングドライブ、勝利の余韻で眠気もなんのその。

トレンチンの「ホテル・タトラ」。　そして２回目の国境越え

２６日、深夜１２時過ぎに、ホテルタトラに到着。トレンチンの最高級ホテル。大会終了後なので、少し贅沢をする。それにしてはもったいない到着時刻でした。さすがなのは、フロントも駐車場係も状況を理解していて、当たり前なのだが準備が整っている。シャワーを浴びて寝る。

２７日、１０：００ａｍ過ぎ、チェックアウト。朝のビュッフェは、とても気分の良いすばらしいものだった。
今日の目的地「チェコのブルノ」を目指す。
時差の影響が残っているのか、疲れのためか緊張しているのだろう、朝は毎日早く目覚める。
今日の行程は、１５０キロ程の移動と、２回目の国境越え。
有名な「トレンチン城」の麓に建つ「ホテルタトラトレンチン」という、とても感じの良いホテルを後に、一路チェコへ、「ブルノ」へと向かう。
のどかなカントリーロードが続く。ゆっくりと、直線で登って行く、Ｅ５０。
４０キロ程でボーダーに到着する。スロバキアに入る時より、ちょっと余計に時間がかかったけれど、大した事無く通過。
緩やかなワインディングが続く整った道を走る。小さなアップ＆ダウンとゆっくりのワインディング。路面の状態は良い。この辺り、常にアップかダウンしていて、本当にのどかな周囲の景色を楽しみながら、「次になにが現れるのかな？」といったことを思い、車を走らせるのは、とても楽しい作業だ。

小さな集落をいくつか過ぎる。通行量の少ない「Ｅ５０」を快調にとばす。
綿帽子がフロントガラスをかすめる。どこか、懐かしさを感じ、記憶の中を探し始める。頭の中は暇らしい。なかなか探しあたらない。かなりの時間こんな調子が続く。
見渡す限り緩やかな丘陵地帯が広がり、そこを埋めている「ひまわりとトウモロコシの畑」。
斜面のおしまいに張り付くように並ぶ小さな家々。作りかけの家、壊れかけの家、生活のにおいが感じられるもの、空き家のようなもの。ここに生まれたことを問いたいような小さな生活風景。
車のスピードが遅くなった。ふっと、サイドウィンドウから見ていると、そこに昔の日本の防空壕のような、土手の横穴にドアを付けたようなところから、人がでてくる。中に生活があるのだ。一つずつの主張が一つずつの生活を形作る、そんなことを考えながら、集落を通過している。
そうだ、やっと思い当たった。あれだ。ちいさな頃、父に連れられ、車でどこか遠くの、自分の町から離れて確か群馬の山の方に、いや、川に魚捕りに、夏の終わり頃、トウモロコシ畑、綿帽子。合ってるかな？
疲れているのか、異国にいるための情緒の影響か、妙に懐かしさがこみ上げ不覚にも目が潤んでしまう。

スロバキアでは時々旧体制の名残を感じるような、頑強な塀で囲まれた軍需施設を見かけたけど、チェコに入ってからはまだ無い。人々は平穏そうに暮らし、道を歩き、大切にしていた結果か、それとも買い換えることができなかったからか、かなり旧い車が多く走っている。
圧倒的に「シュコダ」が多く、「タトラ」「トラバント」「セアト」「ラーダ」等も、みんな元気に走っている。フランス車はプジョーが多い。スロバキアではシトロエンが多かったが、こちらではあまり見かけない。イギリス車は気が付かないほど少なく、メルセデスも少数。ワーゲン、アウディはまあまあの数を見かける。フィアット車ベースのシュコダとおぼしき物、フランス車ベースとおぼしき物、等のシュコダが、新旧含めて相当数走っている。

Ｅ５０ ハイウェイ。ブルノ近くのパーキングエリアで、軽い食事と車に給油した。５４０キロ走って、４６．５リッター（９５オクタン）入った。リッター辺り１１．６キロ走る。３４ＵＳドル、１リッター１０２円というところ、日本とあまり変わらない値段でした。
ここのガスステーションは、係りの人が給油してくれて、チップを渡すと窓も拭いてくれました。支払いはＵＳドルで、お釣りはチェココルネでした。
パーキングエリアにマクドナルドがあったので、お店のおんなの子をちょっと冷やかして軽い食事をとりました。ここもＵＳドルＯＫ、釣り銭はチェココルネです。味は日本と変わらず普通に食べられる。
ここで小用を足す。トイレは有料、１人２コルネ。１０円位かな。料金はチップと同じように渡すのだけれど、ここの番人のおじさんが、とてもきちんとしていて感じが良かった。あんなのだったらお金を払って利用する方がすごく良いと思う。それにしても暑い、暑い。

少々道に迷って、それでも５：００ｐｍ頃にはホテルに到着。「ホテルインターナショナルブルノ」という、今旅程中最高級のホテル。
この町は歴史的にもとても旧くて由緒ある町で、我々がここを訪れる２週間ほど前の週末には、ブルノサーキットで、２輪の「チェコ・グランプリ」が開催されたはずでした。
５００ＣＣ、２５０ＣＣ，１２５ＣＣの各クラスで日本人も参加していて、時間の都合が付けばプラクティス位は見物したかったところです。「せめてサーキットでも」と思ってみても、タイトスケジュールのこの旅行では、またの機会にいたしましょう。

ホテルインターナショナルブルノのレストランで食事

　　

チェックインして、１時間半程休憩してから街にでてみる。コンビニ風の商店を見つけ、とりあえずの飲み物を手に入れる。ホテルで３００ドル両替をする。街中をうろついてみたが、たいした物も見つからず、そのうちにホテルも見つからなくなってしまう。やむなくタクシーで帰る。１００チェココルネ。高いか安いか分からないけれど、こちらとしては大助かりなのだからそれで良いではないか。

今夜はちょっと奢ってレストランで豪華に食事をすることにした。
メインダイニングで食事をする。こんな事はそう何回もあることではない。
高級な雰囲気の中、ピアノの生演奏が続く。１８０ｇ位のフィレステーキ、サラダと飲み物、パンとポテト、コーヒーｏｒ紅茶。４人で１７２５ｃｋ。８０００円位。こちらではかなり高価らしいけれど、日本人ではびくともしない（これではいけないのかな・・・）。
ステーキの肉は絶品で、たびたびお目にはかかれないのではないかと思うほどだった。ピアニストとウェイターにチップを少々。